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血糖値が高い
血糖値は、血液中のブドウ糖の量を反映します。
食後に血糖値が高くなると、ブドウ糖を取り込むために膵臓からインスリンが分泌され、細胞にブドウ糖を取り込み、血糖値は下がります。吸収されたブドウ糖は、エネルギー源として利用されたり肝臓にグリコーゲンとして蓄えられます。
ただ、血糖値が高い状態が続いた場合、膵臓がめいっぱい働きインスリンを分泌します。やがて膵臓は疲弊し、インスリンが出にくくなって血糖を下げることができなくなります。
また、インスリンが出ていたとしても、肥満などが原因でインスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」という状態になり、血糖は十分に下がらなくなります。
血糖値は、数日から直前の食事に影響を受けやすいため、血糖値が高い=「糖尿病」とうことはありませんが、血糖値が高いと指摘された方は、食後の血糖値の上昇を緩やかにし、インスリンを過剰に出さないようにコントロールすることで、膵臓を疲弊させないようにしましょう。
糖尿病の怖さは、放置すると全身のあらゆる血管に障害が起こり、生活に支障が出たり命の危険があることです。
血糖が高い状態が続くことで、微小血管がもろくなり起こる糖尿病性網膜症や壊疽を起こす神経障害、人工透析を行うまでに進行する腎障害また大血管障害としては心筋梗塞や脳梗塞など、血管が関わる病気の原因となります。
糖尿病は、遺伝が関係していますが、両親が糖尿病でも必ず糖尿病になるわけではありません。それよりも、食事や運動週間等、同じような生活習慣から糖尿病を発症する場合が多いようです。
糖尿病の予防には、まずは食事習慣の見直しです。そして運動。
この二つを柱に、サプリメントは補助的に利用するとよいでしょう。
「糖尿病が治る」といった宣伝で販売されているものが見られますが、サプリメントや健康食品で糖尿病が治ることはありません。体質と生活習慣なのですから、「治す」のではなく「コントロールしていく」ことが大切です。
80歳を超え、好きな物を我慢してまで血糖値をコントロールする意味はあるのでしょうか?
生き生きと楽しく過ごせる「健康寿命」を全うできれば、血糖値が高くても、高くなくても、関係ないのです。
40代の今、上手な血糖値のコントロールで糖尿病を予防し、高齢になって好きな物を何でも食べられるようにしたいですね。
グアガム |
おすすめ度 ★★
マメ科の植物グァーの種子に含まれる水溶性食物繊維で、有効成分の一つにガラクトマンナンが考えられています。
水溶性食物繊維は、腸内細菌叢の善玉菌を増やし、腸内環境を整える事でお通じの改善効果が期待できます。
また十分量の水と一緒に摂ると、水分を含んで膨らみ、腸の蠕動運動を活発にして膨張性下剤として働きます。
他の水溶性食物繊維と同様に、糖質・脂質の吸収を抑える働きがあります。
1日12〜15g程度を用いた予備的臨床試験において、便通改善、脂質異常症の改善といった報告がされています。
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ギムネマ |
おすすめ度 ★
インド原産の「ギムネマ・シルベスタ」と呼ばれる多年草で、サプリメントとしては葉から抽出された成分が使われています。
有効成分は、ギムネマ酸で、糖質の消化・吸収を穏やかにし、食後の過血糖を抑えます。その結果、インスリンの分泌を穏やかにし、過剰なインスリンによる細胞への脂肪の取り込みを抑え、体重のコントロール効果が期待されています。
動物実験では、脂質代謝の改善や、高脂肪食摂取時の体重増加抑制作用が示されています。
生活習慣を見直した上で、補助的に利用する場合には、食事中の糖質の吸収を抑えるため、食前に摂りましょう。
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コロハ |
おすすめ度 ★
別名「フェヌグリーク」とも呼ばれ、インドの伝統医療、で用いられてきたマメ科の植物です。
コロハ種子に存在するサポニン類は、脂質異常改善効果があることおが動物実験で示唆されています。
動物実験での血糖降下作用、糖尿病予防効果は数多く報告されていますが、ヒトでの臨床試験は小規模でデータとしては十分ではありません。
伝統的に使用されてきた経緯はありますが、製品自体の規格化は遅れており、さらなる臨床研究も必要でしょう。
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バナバ |
おすすめ度 ★★
ミソハギ科の植物で、フィリピンの伝統医療で糖尿病の予防や治療に利用されてきました。
バナバに含まれるいくつかの有効成分のうち、コロソリン酸は細胞へのブドウ糖の取り込みを促進し、血糖値の上昇を抑えるという「インスリン様作用」と持つという研究報告があります。
日本人を対象とした臨床研究では、1日3回8週間の投与で対照群に対して優位な血糖降下作用が認められたと報告されています。
成分に対するアレルギー反応の他は、特に健康被害は報告されていませんが、糖尿病の薬を服用している場合には、薬の効果に影響する可能性があり、利用する場合は医師や薬剤師に相談しましょう。
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白インゲン豆抽出物 |
おすすめ度 ★
白インゲン豆には、膵臓から分泌される炭水化物分解酵素である「αアミラーゼ」の働きを阻害する成分が含まれており、食事中の糖質の分解・吸収を遅らせることで血糖値の上昇を緩やかにし、糖尿病や肥満防止への効果が期待されています。
具体的には、食前に摂取すること、食後に血糖値が急激に上がるのを抑え、インスリンの分泌を穏やかにし、脂肪の蓄積を防ぐことができると考えられています。
糖尿病の治療中の場合には、薬の効果に影響する場合もあるため専門家に相談しましょう。
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桑の葉 |
おすすめ度 ★
古来より日本や中国では、桑の葉を煎じたものを糖尿病に利用してきました。近年の研究によって、桑の葉に含まれる「DNJ」という成分に食後の血糖上昇を抑える働きがあることがわかっています。
これは、糖質分解酵素「αグルコシダーゼ」の働きを阻害することで糖質の分解を抑え、血中にブドウ糖が急激に増えるのを抑えるためで、結果的にインスリンの必要量が抑えられ、糖尿病の予防が期待できます。
食生活を改善した上で、補助的に利用すること、また食前に服用する事が大切です。
腹部膨満感やおならが出るといった消化帰経の副作用は、小腸で分解されなかった糖質が大腸に運ばれて、大腸菌によって分解されてガスが発生するためです。これらの消化器症状は継続により、症状は消失します。
糖尿病の薬をすでに飲んでいる場合は、薬の効果に影響する可能性があるため、服用の際には専門家に相談しましょう。
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アロエ |
おすすめ度 ★
アロエには、アロエベラとキダチアロエがあります。
有効成分には大きな違いはありませんが、区別して利用されています。
アロエベラは、食用にも使われており葉肉が入ったヨーグルトも販売されています。アロエベラは、日本の法規制によって葉肉しか使用できません。
キダチアロエは、小型種で日本では民間療法として火傷や外傷に使われてきました。
有効成分は、多糖類、植物ステロール、タンニン類などで血糖値を下げる他、胃粘膜保護、消化性潰瘍の予防、抗酸化作用、抗炎症作用、抗がん作用などが期待されていますが、明確な作用機序はわかっておらずこれらが相乗して作用すると考えられます。
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苦瓜 |
おすすめ度 ★★
苦瓜には、有効成分としてチャランチン、モモルデシン、ポリペプチドーP等が含まれ、これらがブドウ糖の取り込みを促進し、血糖値を低下させたり、グリコーゲン合成を促し耐糖能が改善することが知られています。
糖尿病患者に苦瓜を投与した場合に、空腹時血糖や食後過血糖が改善したという研究報告は数多くあり、基礎研究においても効果が示されています。
ただ、信頼できる厳密な臨床試験は報告されていません。
通常の食品成分であり、苦瓜の絞り汁50ml程度を1日1〜2回の摂取を目安としましょう。
そのままを料理に使う以外に苦瓜には、様々な加工食品があり利用できます。サプリメントとして摂るよりは、食品に近い形で摂る方がその他の栄養素も摂取できるためおすすめです。
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ヤーコン |
おすすめ度 ★
南米アンデス地方原産のキク科の植物で、塊根や塊茎が食用としても利用されています。
塊根にはフラクトオリゴ糖が豊富に含まれます。
サプリメントとしては、葉が利用され、カフェ酸、クロロゲン酸、フェルラ酸等のフェノール類、セスキテルペン類、フラボノイド類が含まれ、食後過血糖の改善効果が期待されています。
基礎研究では、血糖降下作用が認められていますが、ヒトでの臨床試験のデータは十分ではなく、適切な用法・用量も明確ではありません。
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舞茸 |
おすすめ度 ★
舞茸は、サルノコシカケ科に属する食用キノコで、近年舞茸の成分ががんや糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を予防にする効果が示唆され注目されています。
多糖類のβグルカンが、有効成分として含まれています。
動物実験では、舞茸の成分が耐糖能を高める他、αグルコシダーゼを阻害し食後過血糖改善を改善するとしたデータが示唆されていまが、ヒトでの臨床試験は十分とは言えません。
生活習慣病の予防には、食品として利用するのがよいでしょう。
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