肥満

 
肥満は、西洋学的には細胞への脂肪の蓄積であり、カロリー制限によって、摂取カロリーと消費カロリーのバランスをとり、脂肪の蓄積を抑えることで減量します。
ただし、カロリー制限をしていても、必要なビタミン・ミネラル・たんぱく質・糖質を摂らなければ効率的に脂肪を燃やすことはできず、脳の栄養不足によって、ストレスから「リバウンド」を起こしてしまいます。
 
中医学的には、肥満の原因は脾の運化機能の低下によって、摂取した飲食物が精微(身体に必要な栄養素)にできず、痰湿となって蓄積していると考えます。
痰湿ができる原因によって、3タイプに分けられ、アプローチの方法も異なります。
 
痰湿内蘊タイプ
暴飲暴食、美食、油っこいものや甘いものの摂り過ぎ、不規則な食事時間、早食いなどが原因で、脾の機能が低下して飲食物が上手く水穀の精微に化せず、痰湿となって身体の各部位に蓄積して肥満する病態で、「痰湿」とは、脂肪やコレステロールに相当します。これらの蓄積により、さらに代謝が滞り肥満を進めることになります。
 
【症状】
基本的にはよく食べる・身体が重だるい・動くと疲れやすい・頭がぼーっとしてすぐに眠くなる・暑がり・便秘気味・舌苔が厚い・脈が有力
 
基本的には、摂取量の過多が原因であるため、欲感で時間をかけて食事をし、ビタミン・ミネラルをしっかりと摂り、脾が十分に運輸機能を発揮できる状況を作る事が大切です。早食いは、満腹感を得られなくなり必要以上に食べてしまうため、まずはよく噛み時間をかけることを心がけましょう。
 
方剤:平胃散 二陳湯 防風通聖散 大柴胡湯
 
瘀血内阻タイプ
外傷、手術、分娩等によって体内に出血が生じ、瘀血となって定着して脾の運輸機能を低下させるため、飲食物から作られた水穀の精微が円滑に各組織に運ばれず、痰湿となって蓄積し肥満を生じます。
外傷、手術、分娩など、出血を来す出来事をきっかけに肥満が始まります。
 
【症状】
飲食摂取量は正常・身体が重だるい・皮膚の血管拡張・肩こり・頭痛・舌質が暗紫か瘀斑
月経痛・月経異常を伴う
 
方剤:桂枝茯苓丸 通導散 桃核承気湯 血府逐瘀湯
 
気虚痰湿タイプ
先天的虚弱、老化などで脾気が不足し、通常に飲食をしているにも関わらず、脾の水穀の精微を運輸する力が不足しているため、飲食物が痰湿となって定着して肥満を引き起こします。甘いものを好むのは、エネルギー源が不足しがちのためですが、甘いものを食べることでより痰湿は蓄積しやすくなり、肥満を促します。
熱を通した、消化されやすいものをよく噛んで食べ、脾の運化機能を助けるために軽い運動をしましょう。もともと、虚弱体質なため、疲れ過ぎる運動は逆効果です。
 
方剤:六君子湯 香砂六君子湯 防已黄耆湯

 

 
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