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頻尿
頻尿は、尿の回数が通常の範囲を超えて多くなり、不快に感じたり生活に支障がでるものをいいます。
尿は、膀胱に貯蔵されて、腎の陽気によって貯蔵と排泄が調節されています。
このため、直接的には膀胱・腎の病変によって頻尿は起こりますが、津液が尿に変わるまでには、肺・脾・肝も関係しているために、これらの病変も頻尿を引き起こします。
一時的な頻尿は、主に外邪が原因であり、慢性的・繰り返す場合は体質的な問題が大きく、多くは虚証といえます。
●急性の頻尿
膀胱湿熱タイプ
湿熱の邪が膀胱を犯し、邪熱が尿を下迫するために頻尿になります。湿邪が気機を阻滞しているために排尿が困難になり、疼痛を伴います。
【症状】
尿意切迫感・排尿痛・排尿困難・尿道の灼熱感・残尿感・尿のにごり・夜間にも同様な症状があり眠れない・発熱
方剤:五淋散 竜胆瀉肝湯 八正散 猪苓湯
肝鬱気滞タイプ
精神的ストレス、緊張などによって肝気が鬱し、疏泄機能が低下して膀胱の気機をかき乱すために尿の貯留が少ないにも関わらず頻尿を起こすものです。
【症状】
尿意切迫感・残尿感・尿量が少ない・尿の混濁はない・情緒の変動で頻尿になる・睡眠中は症状消失・イライラ・怒りっぽい・憂鬱・ヒステリック・胸脇部がはって苦しい
方剤:四逆湯 逍遥散 加味逍遥散
寒凝下焦タイプ
寒冷の季節や環境で冷え、寒邪が腎や膀胱を犯し、気機を阻滞させて乱すために頻尿となります。
陽虚・血虚タイプに見られます。
【症状】
尿意切迫感・残尿感・尿は稀薄で混濁していない・下腹部や下肢の冷え
●慢性・繰り返す頻尿
方剤:苓姜朮甘湯 人参湯 当帰四逆加呉茱萸生姜湯 当帰芍薬散
腎気不固タイプ
先天的虚弱、老化、慢性病、セックスの不節制、過労などで腎精が不足して腎気の固摂機能が低下し、頻尿・遺尿などを引き起こすもの。
【症状】
尿失禁・遺尿・頭のふらつき・耳鳴り・腰や膝が怠く力が入らない
腎陰虚タイプ
慢性病、老化、セックスの不節制、熱病などで腎の陰精が不足し、陽気が相対的に余って内熱を生じ、精不足による固摂の低下と内熱による尿の下迫のために頻尿が生じる病態です。
【症状】
頻尿で尿は濃く少ない・めまい・耳鳴り・頬の紅潮・のどの渇き・身体の熱感・のぼせ・手足のほてり・寝汗・腰や膝が怠く力が入らない・舌質が紅・舌苔が少ないか無・脈が細速
方剤:知柏地黄丸 六味丸 左帰丸
腎陽虚タイプ
慢性病、老化などによる衰弱で腎の陽気が不足し、津液を温めて気化し全身を巡らせることができないために、津液が停滞して浮腫や日中の尿量減少が生じる一方、夜間には頻尿となるもの。
【症状】
夜間頻尿・多尿・日中は尿の回数も量も少ない・元気が無い・四肢の冷え・寒がる・むくみ・腰や膝が怠く力が入らない・舌質が淡白・水っぽい舌苔・脈が弱く遅い
方剤:桑蟫蛸散 縮泉丸 八味地黄丸 右帰丸
肺虚失制タイプ
慢性病、先天的虚弱、老化、過労などで肺気が衰えて虚寒が生じ、肺の宣発機能が不十分となって津液が散布されないまま下降し、膀胱が尿貯留できずに頻尿となるもの。
【症状】
頻尿で尿量が多く色も薄い・疲労すると頻尿も酷くなる・元気が無い・疲れやすい・息切れ・声に力がない・舌質が淡・脈弱
方剤:甘草乾姜湯加人参

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