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タバコ
同じ嗜好品でも、アルコールは適度に摂る場合には健康効果もあるようですが、たばこまさに「百害あって一利なし」
妊娠中はもちろん、赤ちゃんが生まれたら、副流煙の害も問題です。
小児においては、母親が喫煙している場合には咳・喘息・気管支炎などの呼吸器系疾患のリスクが増す事がわかっています。
たばこを吸わないことはもちろん、喫煙者が多いカフェや居酒屋の利用を避け、旦那様が喫煙する場合には、本気で禁煙に取り組んでもらいましょう。
元気な赤ちゃんを望むなら、禁煙は絶対に必要です。
ご自身だけではなく、大切な赤ちゃんにも煙草の害は及んでしまいます。
ベビ待ち中で、喫煙されている場合には、すぐに禁煙に取り組む必要があります。
ご自身で止める自信が無い場合には、病因の「禁煙外来」を利用しましょう。
旦那様が喫煙者の場合も、将来の大切な赤ちゃんのために、ぜひ禁煙に強力してもらいましょう。
赤ちゃんができたら、家計の負担も増えます。毎月の煙草代を赤ちゃんのために貯金して下さい。
たばこの害は、あなたのカラダ全身を蝕みます。
タバコの害
タバコの起源
タバコは、ナス科・ニコチアナ属の植物で世界で最も多く栽培されているのは、「ニコチアナ・タバカム」という品種です。
ボリビア・アルゼンチンの国境にかけてのアンデス山中に分布する植物で、始めは主に宗教的な行事に用いられていたとされています。
中央アメリカ・マヤ族は神への供え物として利用していました。僧侶が乾燥した野生のタバコの葉に火をくべてその煙を吸っていたと言われており、次第に一般の人々にも広まり、中南米地域に広がりましたが、喫煙方法は民族の風習の違いによって、タバコを竹や動物の骨を利用して吸ったり、葉を巻いて吸ったりと変化していったようです。これが、パイプや葉巻の起原とされています。
タバコの広がり
1492年、コロンブスがアメリカ大陸に上陸し、原住民からタバコをもらったことから、喫煙習慣がスペインに伝えられ、ヨーロッパ各地に広まりました。特に貴族の間で流行し、ヨーロッパでのタバコの栽培が始まったとされています。19世紀半ばには、イギリスでマッチが作られ、タバコへの点火が容易になり、また第一次産業革命以後、紙巻きタバコの大量生産が行われ、喫煙習慣が一般庶民へと広がりました。
日本におけるタバコの栽培
1543年、鉄砲伝来とともにポルトガル人によって日本にタバコが伝えられました。
慶長初期((1596年〜1615年)には、タバコの栽培は、今の鹿児島県、指宿、出水や長崎付近で行われ、全国に広まったと同時に喫煙習慣も広まりました。
江戸時代には「きせる」が流行しましたが、火事に見舞われて禁止令も度々でていたようです。
明治以降には、タバコ税則が定められ、栽培・製造・販売が本格化し、喫煙習慣も更に拡大しました。明治22年には、「小学校での喫煙摸を禁ずる」との訓令が出たほどです。
未成年の喫煙者が増え、明治33年には「未成年者喫煙禁止法」が制定されました。
タバコの害の認識の広がり
健康に悪い影響がある事が懸念され始めたのは、「肺ガン」の急激な増加です。
1930年代、肺ガンの急激な増加とタバコとの関連が疑われるようになり、1939年に西ドイツでヘビースモーカーに肺ガン患者が多い事が報告され、その後多のガンについても喫煙者でのリスクが上昇することが判明しました。
1988年、WHOは「世界禁煙デー」をもうけ、2004年には「タバコ規制枠組み条約」が批准されました。
タバコの煙の有害性
タバコの煙は、大きく「主流煙」と「副流煙」に分けられます。
主流煙は喫煙者自身が吸い込む煙で、「副流煙」はタバコの先から出るため周りのヒトが吸い込んでしまう煙です。
煙は、ガス・粒子成分からなります。
ガス・・・一酸化炭素・二酸化炭素他
粒子成分・・・タール・ニコチン他
タバコの葉にもともと含まれる成分以外にも、タバコを作る行程で多くの添加物が加えられ、製造工程では発ガン物質として特定されている、タバコに得意的な「ニトロソアミン」が作られます。
更に、点火時に物理的・科学的な変化が起こり化合物が増加し、実際に
タバコの煙に含まれる成分は、判明しているだけでも4000種以上にもなり、このうち400種類以上が有害物質です。
主流煙は、PH6前後の酸性ですが、副流煙のPHは9前後のアルカリ性で、目や鼻の粘膜を刺激します。
また、有害物質のニコチン・タール・一酸化炭素は副流煙により多く含まれるため、「受動喫煙」による喘息や虚血性心疾患の発症が問題視されています。
タバコの三大有害物質
タバコに含まれる有害物質の中でも、3大害とされるのが、「ニコチン」「一酸化窒素」「シアン化水素」です。これらは、主に肺胞で吸収されますが、口腔・気道・胃・腸管の粘膜などからも吸収されます。
ニコチン
ニコチンの大半は、肺から肺胞へと吸収され、残りは口腔粘膜や唾液に溶けて胃から吸収され、各臓器に運ばれます。
吸収が非常に早く、喫煙後すぐに血中に検出され、肺から脳まで達するのにはわずか10秒程度しかかかりません。
ニコチンは強い依存性を起こす物質で、ニコチンが脳内のα4β2ニコチン受容体に結合すると、快感を生じさせる物質(ドパミン)が放出されます。この快楽は長く続かないために、すぐにタバコが欲しくなり、どんどん依存状態に陥るのです。
ニコチンは、主に肝臓で、一部は肺と腎臓で代謝されて、「コチニン」になります。
ニコチンの半減期は2〜3時間ですが、コチニンはの半減期は約20時間前後で、尿中コチニン濃度は喫煙後も数日間検出されます。
喫煙によって吸収されるニコチン量は、1本あたり2〜3mgです。
(ニコチンのヒトでの経口致死量は50〜60mg)
一酸化炭素
一酸化炭素は、血液中のヘモグロビンと結合し、一酸化炭素ヘモグロビン(半減期3〜4時間)として血中に存在し、全身に運ばれて肺から排出されます。
一酸化炭素は、酸素に比べて200倍以上もヘモグロビンと結合しやすく、結果的にヘモグロビンと酸素の結合が妨げられて、赤血球の酸素運搬能力が低下し、各臓器が酸欠状態に陥ります。
シアン化合物
シアン化合物は、酸化酵素の働きを阻害し、組織に障害をもたらすと言われています。
タバコの煙から吸収されたシアン化合物は、一部は肺からそのまま排出され、大部分は肝臓で毒性の齢チオシアニンとなり、一部は活性型ビタミンB12のハイドロオキシコバラミンと結合してシアノコバラミンとなります。
このため、活性型のビタミンB12が不足し、有髄神経に栄養障害をきたし、弱視になりやすいと言われています。
タバコと関連が深い病気
喫煙のカラダへの影響は、急性と慢性に分けられます。タバコの煙の有害物質のうち、生理的影響を及ぼすのは、ニコチンと一酸化炭素です。
喫煙のカラダへの影響は、急性と慢性に分けられます。タバコの煙の有害物質のうち、生理的影響を及ぼすのは、ニコチンと一酸化炭素です。
ニコチン:中枢神経の興奮・心拍数増加・血圧上昇・末梢血管収縮
一酸化炭素:赤血球のヘモグロビンと結びつき、酸素の運搬を障害
主な急性症状
①循環器系:血圧上昇・心拍数増加・末梢血管収縮・血液循環障害
②呼吸器系:咳・単・息切
③消化器系:消化不良・食欲低下・口臭・下痢・便秘
④中枢神経系:睡眠障害
その他、体重減少・運動能力の低下・胎児への影響・受精能力の低下(勃起障害)などが知られています。
また、長期にわたり喫煙をしていると、各種臓器・組織に障害を引き起こし、様々な疾患が生じやすくなります。特に喫煙関連三大疾患は
①ガン②虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)③慢性閉塞性肺疾患です。
タバコによる呼吸器系疾患発生のメカニズム
喫煙者は、咳や痰が出る上、COPDに罹るリスクが高くなることが知られています。
他には、気管支喘息、自然気胸(胸腔内に空気がたまり、肺を圧迫して肺が外気を取り込めなくなる)、呼吸器感染症リスクが高くなります。
小児においては、母親が喫煙者の場合に影響が顕著で、咳・喘息・気管支炎などの呼吸器系疾患に罹患するリスクが増します。
肺の末端には数多くの肺胞があり、ここで酸素と二酸化炭素のガス効果が行われています。
タバコの煙が入ると、防衛のために細胞の活動が活発になり、タンパク質を分解する酵素が出るため、タンパク分解酵素とタンパク分解酵素抑制酵素のバランスが崩れます。
(プロテアーゼ・アンチプロテアーゼ不均衡説)
これにより、タンパク分解酵素が肺胞の壁を破壊し、肺気腫になると考えられています。
タバコによる消化器系疾患発生のメカニズム
●タバコの煙に含まれるニコチンが、胃酸分泌を促進する
●ニコチンが胃や十二指腸の血管を収縮させ、粘膜の抵抗性を弱める
などにより、消化器系疾患が起こりやすくなると考えられています。
タバコによる歯周病への影響
喫煙で歯は黄色くなり、唾液の分泌が抑制されて口腔内の自浄作用が抑制されるため、口腔内の病原菌が増えて、歯肉・歯槽骨など歯周囲組織が破壊されていきます。
タバコの美容面への影響
喫煙は、加齢以外では紫外線に次いで老化の原因となります。
4パック・イヤー(4箱/日 1年間 または 1箱/日 4年間)で吸わないヒトの1年分にあたるシワが余分にできると言われています。
喫煙者では、非喫煙者に比べ、メラニン色素も増加し、30代では5歳以上、40代では10歳以上老けて見えると言われています。

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