スキンケアの基本は肌のメカニズムを知ること!
お肌のケアには、しっかりと時間をかけている・・でも満足な状態じゃない。そんな貴女、ケアの仕方が間違っているかもしれません。
肌のメカニズムを知れば、自ずとシンプルが一番と気がつくはず。
高い化粧品も安い化粧品も、肌に与える影響は同じです。その理由を説明しましょう。
美容に感心のある女性でも、肌のメカニズムを理解し必要なケアを行っている人は少ないのではないでしょうか。
肌の本来の働きを知れば、なぜトラブルが起きているのか、どうしたら予防できるのかが理解できるはず。
スキンケアに、高価な化粧品も特別な器具も必要ありません。必要なのは、正しい知識と判断です。
うたい文句に振りまわされて大切なお金をつぎ込むのはもうおしまい。その分美味しい食事や自分だけの贅沢な時間を過ごすことに使いましょう。
スキンケアの基本はただ、シンプルに、「清潔にする」ことと「保湿」をすること。
多くのトラブルは、肌のバリア機能を壊してしまったために起こります。
必要以上にケアをしてしまうと、最も恐れているシミやしわなどに繋がってしまいます。
「肌がきれい」と言われるために、まずは皮膚のしくみを知ることからはじめましょう。
皮膚の役割
皮膚は、水をも漏らさない器官として体を包み、環境から体を保護しています。私たちが、直接触れる唯一の臓器でもあります。
60兆個とも言われる私たちび細胞は、全て水に浸かっている状態で活動しているため、体の水分を維持することがとても大切。皮膚の表面は、極めて薄いバリア機能で覆われて、生きた細胞を保護しているのです。(皮膚表面の角層は、核を持たない死んだ細胞です)
角層の機能
●壁を作って外から異物の侵入を防ぐ
●内側の水分の蒸発を防ぐ
皮膚の構造
皮膚の構造は、外側から、表皮・基底膜・基底層・真皮 でスキンケアができるのは、表皮の角層と呼ばれるごくごくわずかな部分です。
角層は、主には「ケラチノサイト」呼ばれる角化した細胞からなります。
これらの細胞の間を、セラミドを代表とする「角質細胞間脂質」と呼ばれる成分が埋め、頑丈な角層ができあがります。
体の部位により、構成するケラチンタンパク質は異なり、層の厚さも違います。最も厚いのが足の裏、最も薄いのは瞼の周りや外陰部です。
この「ケラチノサイト」を頑丈に、しっかりと働かせること=スキンケアと言えるでしょう。
皮膚の構造
●最も外側の角層は、角化細胞とセラミドを代表とする細胞間脂質からできている
●化粧品の効果は「角層」まで。薬事法で「角層」までしか作用してはいけないと定められている
皮膚の代謝
正常な皮膚の角層の新陳代謝は、角層の厚さに比例します。
顔の角層は10層以下であり、10日程度、腕や体は14〜15層で2週間程度です。
基底層で分裂をくり返し、表皮に押し出されもとも外側の角層に届くまで40〜50日かかると言われています。
この新陳代謝が正常に行われるためには、基底層で行われる細胞分裂を正常にし、スムーズに角層まで移動できるように、上部の角層が剥がれ落ちる必要があります。
新陳代謝
●新陳代謝をスムーズにするには、細胞の分裂が正常に行われるための材料が必要
●その材料は、異物を除去するという皮膚のバリア機能が働くため、外から補充することはできない。