心のクセを知る!
行動や振る舞いにくせがあるように、心にもくせがあります。
それは、「思考パターン」と呼ばれ、何か思いがけないトラブルや刺激、過剰な感情が起こった際に、脳が自己防衛するために行うものです。
わかってはいるけど、行動できない。
そのとき、私たちの脳はどのように考えて、行動をブロッキングしているのでしょう。
コントロールできない行動の背景
①トラウマ体験が、同じような状況でそのときの不快な感情とともにフラッシュバックする
②行動を変えようとしても、決断を鈍らせる感情が湧いてくる
③自己成長と自己防衛の葛藤で、自己防衛心が勝つ
このような背景の中、「思考パターン」が生まれ、コントロールできない、行動できないことに対する代償が行われます。
脳が代償的に行う「思考パターン」には、次のようなものがあります。
①癒やす :傷ついた自分の置き換え(ヒト・モノで癒やす)
②償 う :自責の念を、自分を罰したり戒めたりと別なことで許しを得る
③当たる :悔しさ・恨みを別のものにぶつける
④妬 む :自分の思いを遂げようとする別のヒトを恨み怒る
⑤巻き込む:他人を自分の感情や環境に巻き込む
⑥助けを求む:意識的に他者に頼る
⑦慰む :代わりのもの(ヒト・もの)で果たす
⑧気を引く:自分を責める・傷つけるやヒトに不快な思いをさせて周りの関心を得ようとする
⑨諦める :諦めることで全て丸く治まると思い込み、自己表現をしない
⑩頑張り逃避:頑張り続けることで自分に無力さや自己嫌悪を自覚させない
これらの思考パターンが全て悪いわけではなく、自分自身の心のくせを知り、理解することが、ストレスマネジメントの第一歩となるのです。
まずは、客観的に自分がどの傾向が強いのかを確認してみましょう。
代償的な対処傾向が強い場合には、「依存」しやい傾向にあると言えますし、自分自身に閉じ込める傾向が強い場合には、「うつ」などの精神疾患になるリスクが高いと言えます。