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不眠症
睡眠障害とは、満足な睡眠がとれていない状態を自覚することで、睡眠時間が短くても本人が満足し日中の生活に支障がないようなら睡眠障害ではありません。
逆に、寝ている時間が長くても、睡眠が浅く日中も眠たい、夢ばかりみて寝た気がしないなど、睡眠に不満があれば睡眠障害として、対処が必要です。
睡眠は、主に心が司り、太陽が昇って陽気が盛んなときには、心神が活発で意識がはっきりとし、太陽が沈み陰気が盛んになる夜には心神も安静になり、眠りに入ります。
何らかのトラブルで、このリズムができなくなると、睡眠障害として現れます。
睡眠は、身体を休めるだけではなく、脳の情報整理や細胞の代謝が活発に行われる大切な時間です。睡眠時間をしっかりと確保し、充実した睡眠をとることは、日中の活動を活発にし、生き生きとした楽しい人生を送るためには不可欠です。
急性の睡眠障害
突発性の不眠は、原因が明らかな事が多く、それが取り除かれれば眠れるようになります。ただ、適切な対処をし、早く通常の眠りを取り戻さなければ、日中の活動に支障をきたしたり、慢性化する場合もあります。
心火が原因のタイプ
想い、悩み、過度の喜びなどによって心気が過度に亢進して化火し、心神を乱すために不眠を引き起こします。
慢性化すると、心火が陰血を次第に消耗して、心陰虚や心腎不交タイプに移行します。
【症状】
強い不眠・悶々として眠れない・眠っても夢をよくみてすぐに目覚める・胸が暑苦しい・焦燥・動悸・顔面紅潮・口が苦い・舌尖がしみるように痛み赤い・口内炎がよくできる
方剤:三黄瀉心湯 黄連解毒湯 導赤散
気陰両虚もある場合・・・清心蓮子飲
肝鬱化火タイプ
精神的ストレス、怒り、情緒の抑鬱等で肝気が鬱し、化熱して心神をかき乱すために不眠を生じるもので、多くの場合には肝火が心にも波及して心火を引き起こし、心肝火旺の状態になりひどい不眠になります。
【症状】
あれこれ考え、イライラして眠れず・眠っても夢をよくみて目が覚める・朝早くに起きる・怒りっぽい・目の充血・頭痛・耳鳴り・胸脇部がはって苦しい・舌の尖辺が紅
方剤:竜胆瀉肝湯
胃気不和タイプ
暴飲暴食、就寝前の飲食などにより胃内に食滞を形成して不消化物による濁気が心神をかき乱すために不眠となるもの。
【症状】
なかなか寝付けない・寝ても夢をよくみてすぐ目が覚める・腹満・げっぷ・腹痛
方剤:保和丸 枳実導滞丸
慢性、反復性の不眠
多くは原因がはっっきりしないですが、身体の内部の状態が失調して心神が不安定になって睡眠障害となるものです。
一時的に、睡眠薬を使用する事は問題はありませんが、継続すると薬への依存が起こってしまい、「飲まないと眠れない」という状態になってしまいます。
中薬は、睡眠薬のように即効性はありませんが、内部状態を次第に改善し、自然な睡眠へと向かわせるにはとても適しています。
痰熱擾心タイプ
飲食の不摂生、アルコールなどで脾気が滞り、脾の運化機能が低下して痰湿が生じ、痰湿が胆気を鬱滞させて、胆火を引き起こし、そのために痰湿が化熱して痰熱を生じたり、熱病の邪熱によって津液が濃縮されて痰熱が生じ、痰熱が昇り心神をかき乱すために不眠が生じるもの。
【症状】
いらいらして寝付きが悪い・夜中に驚いて目を覚ます・夢をよくみる・口が苦い・吐き気・嘔吐・痰が多い・胸来るし・べっとしとした黄膩苔
方剤:温胆湯 黄連温胆湯 竹茹温胆湯 柴胡加竜骨牡蠣湯
肝鬱血虚タイプ
精神的ストレス、緊張などによって肝の疏泄機能が低下し、血を消耗したり脾胃の運化機能を失調させて気血を生み出す力が不足するため、肝血が虚となり、さらに肝気を失調させて、心神が乱され不眠が生じる病態です。
【症状】
イライラして寝付けない・眠りが浅い・すぐに目覚める・怒りっぽい・憂鬱・ため息が多い・顔色に艶がない・胸脇部がはって苦しい・月経不順・舌質が淡・弦脈
方剤:逍遥散 加味逍遥散 抑肝散 酸棗仁湯
心脾両虚タイプ
過度の思慮や過労による心血の消耗と脾気の損傷で、心血と脾気の両方が不足している病態です。脾による気血の生成が不足することで、心の濡養が不十分になり、心神が不安定になりことで不眠が生じます。
【症状】
眠りが浅く夢を良く見る・よく目が覚める・顔色に艶がない・動悸・物忘れ・食欲不振・疲れやすい・倦怠感・日中に眠い・舌質が淡・脈細無力
方剤:帰脾湯 人参養営湯
心陰虚タイプ
精神的ストレスの持続、慢性病、熱病などによって心の陰血が消耗し、陰血による濡養を得られずに心神が不安定になって不眠が起こり、陰血不足による内熱の症状を伴います。
【症状】
寝付きが悪い・眠りが浅い・夢を良く見る・すぐに目覚める・動悸・焦燥感・物忘れ・身体の熱感・頭面部のほてり・口内炎・舌質が紅・舌苔が少ない・脈が細速い
方剤:天王補心丹
心腎不交タイプ
慢性病、熱病、過労、精神的ストレスの持続などで、腎の陰益が不足し、心の陰液を滋潤できないために心火が抑制されないままになったり、心火が盛んで次第に陰血を症状して腎陰が虚し、心火がさらに盛んになり腎水が不足して心を抑制できないために重度の不眠となるものです。
正常では、心火が下降して腎水を温め、腎水が上行して心の陰液を滋潤しているのですが、この心火と腎水が行き来しない病態が「心腎不交」です。
【症状】
焦燥感があって夜通し眠れない・何度も寝返りをうつ・口内炎・ふらつき・身体の熱感・のどの渇き・腰や膝がだるく力が入らない・舌質が紅・舌苔が少ない・脈が速い
方剤:黄連阿膠湯
心胆虚驚タイプ
先天的虚弱、過労、高度の精神的ストレス、慢性病などのために、心神が不安定なものが、驚いたり恐怖にさらされて、胆気が虚して更に驚きやすくなり、心神不安が酷くなった状態です。
【症状】
怖くてひとりで眠れない・びくびくして驚きやすい・すぐに目が覚める・元気が無い・動悸・落ち着かない
方剤:安神定志丸

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