中医学的に病気の原因を考える その① 風邪
2016年04月01日 08:00
春先になると、風が強く吹く日がありますね。
特に、春先に吹く強い風を「春一番」と呼び、自然界が夏に向けての第一歩を踏み出す知らせを私たちに教えてくれます。
風は、春を支配する気で、病気の原因を考える上で極めて重要なものとされています。
風邪は、私たちの皮膚の間から侵入し、毛穴が開けば寒気がし、毛穴が閉じれば陽気を閉じ込めて熱を生じます。
風邪の特徴
①風邪は常に動いて止まらず、昇る性質を持ち、上に、外に向かう特徴を持っています。また、皮膚の汗腺を開いて汗を出しやすくする働きもあります。
上に昇る性質があることから、頭や面部に上がって頭痛を起こします。
②行き先が定まらず、変化しやすいため、バリエーションが豊富で病状も進行が早くなります。
③風邪は万病の元と言いますが、中医学では、「風邪(ふうじゃ)は百病の長」と言い、六淫の主な発病要因となり、他の邪を先導して身体に侵入します。